現役看護師が教えるストレスフリーな介護術

辛い介護の日々をもっと楽にしていきましょう!

自身の体を守ること

 あなたの腰の痛み大丈夫ですか?

 

  

 在宅介護をする上で大事なことは

「介護する側が元気でいること」

だと私は思っています。

 

 介護の中で1番負担を掛けている部位は腰です。

私も新人の頃は、入職して数ヶ月で腰の痛みが出てきました(^_^;)最初は筋肉が少ないからなのか、筋トレしていました(笑)

 それから看護師にはコルセットをしている人も沢山います!

 

 

 腰痛が理由で看護師や介護士を辞めてしまう人も少なくはありません。

 今や厚生労働省も腰痛予防についてガイドラインを発信しています。

 

職場における腰痛予防の取組を! |報道発表資料|厚生労働省

 

 

 

ステップ1

 ボディメカニクスを取り入れる

 

ボディメカニクスとは…】

 無駄な力を使わず、介護する側や介者される側の負担を軽減する手法です。


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介護される側の重心を中心にまとめる

 力が分散すると負担が大きくなるため、介護される側の手足などを出来る限り小さくまとめる。力が中心に集め、容易に介助できるようになる。

 

身体に出来るだけ近づく

 お互いの体(重心)を近づけることで移動の方向性がぶれにくく、一方向に対してより大きな力が働き、少しの力で介助ができるようになる。

 

両足を開いて支持面を広くとる

 介護する側は足幅を前後左右に広くとること(支持面)で、安定するとともに、足や腰の力が伝わりやすくなる。

 

重心を移動させやすい姿勢をとる

 支持面を広くとるとともに、膝を曲げて腰を落とすことで、姿勢が安定し、足や腰の力が伝わりやすくなる。また、負荷位置が下がり、腰への負荷が小さくなる。

 

大きな筋肉を使う

 腕や指先だけで介助するのではなく、思い切って肩や腰、足などの大きな筋肉を同時に使用する。1つの筋肉にかかる負荷が小さくなり、大きな力で容易に介助することができる。

 

重力に逆らわないように水平に引く

 持ち上げるのではなく、水平に滑らせるよう移動させることで負担が少なくなる。また、上下(垂直)に動かさざるを得ない場合に限っては、前傾姿勢ではなく、上体(腰)に加えて、膝の屈伸を利用することで、腰への負荷を小さくできる。

 

ステップ2

 介護される側にも協力してもらう

 

 残念ながらボディメカニクスだけでは腰痛を完全に予防することはできません。

 

介護される側にも協力してもらいましょう!

  • 腰を上げてもらう
  • ベッド柵を掴んでもらう
  • 足に力を入れてもらう

            など

 

 介護される側も完全か寝たきりではないのであれば、自分ができることは自分でしてもらいましょう!

 全てしてあげることが介護ではありません。

高齢者の方は自分が持っている力を維持させてあげることが大切です!

 

 人の体は使わないとすぐに機能不全になってしまうのです。ですので、時には心を鬼にして厳しく接しなければならない場面もあります。

 

ステップ3

 福祉用具を活用しよう 

 

福祉用具とは

 電動ベッドや手すり、歩行器など様々な道具があります。

 上手く利用することで介護がとても楽になります。

 介護保険でレンタルもできるので、ケアマネージャーさんと相談してみてください!