何度も聞かれてイライラしてるあなたへ
認知症の方を介護してる方には
「何回も同じ事を聞かれて疲れる」、「イライラする」といった方は少なくないはずです。
私の務めてる病院にも認知症患者さんは沢山います。
ご飯の時間を何回も聞いてくる方、トイレに行ったのにそれを忘れてすぐにまたトイレに行くという方数多くの認知症患者さんを看護てきました。
しかし、どうしても「はぁ〜」と溜息してしまいます(^_^;)
在宅介護をしてる方は更に大変だと思います!
そして、何回も聞かれる側は次第にイライラしてストレスを感じてしまいますよね。
今回はそんな時に実践して欲しいことがあります。この方法をすれば、イライラも減るはずです!
ステップ1
理由を知ろう
そもそも何故、何回も聞いてくるのか?
それは
「認知症だから」だけじゃないんです。
認知症は
脳の機能低下が原因となって引き起こされるさまざまな症状のことです。
記憶障害:
人の名前や最近の記憶を忘れてしまう
見当識障害:
自分のいる場所、日時を思い出せない
この2つの症状が何度も聞いてくる身体的要因です。
そして、精神的要因もあります。
認知症の方は新しい情報を整理するのがとても苦手です。情報整理ができないため、不安が強くなってしまいます。
不安が積み重なることで、安心を得ようと確認のため何度も聞いてくるのです。
ステップ2
不安を感じさせない対応をする
介護する側が「さっきも言ったでしょ!」「また同じ事聞いてこないで!」と苛立ちや怒りを見せると
認知症の方は「なんで怒ってるの!?」「何でちゃんと聞いてくれないの!?」と逆に不安を感じ尚更何度も聞いてきます。
では不安を感じさせない方法とは?
- まずは話を聞くこと
真剣に聞くのではなく、受け流すようにオウム返しでもOKです。話を聞いてくれたことで「わかってくれた」と感じる方もいます。真剣に聞くことは、いいことですが必ず介護する側が疲れてしまいます(^_^;)
例)患者「ごはんはまだですか!」
私「はい。まだ準備してるので待っていてください。」
- 次に目的を聞く
何故そうしたいのか、どうしたいのか、目的やを聞いてみてください。
患者「ごはんまだですか!」
私「まだ準備してるところです。今は何が食べたいですか?」
と質問をしてあげることにより、返ってくる答えが的を外していても、質問が刺激となり衝動性が緩くなることがあります。更には話題を変えることで興奮性を抑えることができます。
私はこの方法で、認知症患者さんと関わっています!病院には不穏症状(興奮状態)が出る方は沢山いるので対応策はバッチリです!