現役看護師が教えるストレスフリーな介護術

辛い介護の日々をもっと楽にしていきましょう!

床ずれ予防対策

床ずれ予防はできていますか?

 

寝たきりの本人さんを

介護する上で注意すべきは

床ずれ予防です!

 

 

改めて床ずれとは

寝たきりよって、

体重で圧迫されている部分の

血流が悪くなり、

皮膚が赤くなったり、ただれたり、

傷ができてしまうことです。


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これを放置していると

傷ついた皮膚はやがて穴が空き

痛みと感染症を引き起こし

命に関わる事になります。

 

 

今回は床ずれ予防の方法を

お伝えします。

 

 

ステップ1

床ずれの原因

 

床ずれの原因には

皮膚の状態

全身の状態

環境の状態

が、関連しています。

 

 

 

1.皮膚の状態

皮膚の乾燥ふやけが問題です。

 

乾燥やふやけがあると

皮膚は脆弱となります

 

少しの刺激でも

傷が付きやすくなります。

 

2.全身の状態

自分で身体を動かせなかったり、

寝返りをうてず、

ずっと同じ姿勢になることが問題です。

 

また、

栄養不足でも皮膚が脆弱になるので

注意が必要です。

 

3.環境の状態

介護する側の介護不足で

定期的な体位変換ができなくなること。

 

介護する側の知識・技術不足によって

皮膚の状態が悪化したり、

体位のポジショニングが上手く取れず

余計な圧力が掛かってしまうことが問題です。

 

 

 

ステップ2

床ずれ予防の方法

 

皮膚を清潔に保つ

皮膚の乾燥があれば、

保湿剤やボディークリームを

塗ってあげましょう。

 

皮膚のふやけの原因は

汗、尿、便やオムツの蒸れです。

1日1回は洗浄するか、

清拭を行って清潔にしてください

 

栄養管理の工夫

バランスのいい食事を整えてくだい。

高齢者の方は

食事の摂取量が低くなりがちです。

 

気づかないうちに

栄養不足となってしまうので

注意が必要です。

 

食事量が上がらなければ

主治医に相談し、

栄養補助食を検討するのも良いでしょう

 

定期的な体位交換を行う

身体の同じ部位に圧がかかりるのを

防ぐため、

定期的な寝返りを

手伝ってあげてくだいさい。

 

寝返りの時間は「約2時間」ごとに

行うことが理想です。


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身体に合ったマットレスを使用

先ほど、2時間ごとの体位交換が必要と

いいましたが、

介護する側に大きな負担が

掛かってしまします。

 

そんな時は

マットレスを変えてみましょう。

現在は自動で寝返りをさせてくれるものや

圧を分散してくれるマットレスもあります。

 

レンタルで使用ができるので、

ケアマネージャーさんや訪問看護師に

相談するといいでしょう。

 

毎日の皮膚を観察すること

床ずれは早く発見することで、

悪化の予防や治療ができます。

 

そのためには、

毎日の皮膚観察が重要な鍵となります

 

床ずれの症状は

・皮膚が赤くなっている場所を

指で押しても赤いまま。

・水ぶくれ(水泡)がある

・皮膚から体液が出てくる(浸出液)

・皮膚が熱を帯びてる

 

以上の症状がある場合は

黄色信号なので

すぐに主治医や訪問看護師に

相談してください。

 

 

ステップ3

床ずれができてしまったら…

 

皮膚が赤くなっており、

押しても赤いままの状態は

床ずれの軽傷です。

 

軽度の場合は

清潔にし、保湿することで

皮膚が再生します。

 

ですが、

その赤みがある部分が

床ずれしやすい部分なので、

しっかり皮膚のケアと

体位交換をしてください。

 

 

重症になると

在宅介護での治療は難しいので、

入院が必要になってしまいます。

 

重症になる前に

予防が大切なのです!

 

 

最後に

この記事を読み終わりましたら

早速、本人さんの皮膚に赤みがないか

観察してみてくだい。

 

ほんのり赤くなっていれば

それはもう

要注意です!

 

 

 

観覧ありがとうございました。