現役看護師が教えるストレスフリーな介護術

辛い介護の日々をもっと楽にしていきましょう!

疲れを癒そう

 在宅介護介護では休みがありません。 そんな日々の介護で疲れを感じたり、夜中でも起こされてしっかり睡眠時間がとれず、睡眠不足を感じてる方は多いはず! その疲れや睡眠不足が介護うつや介護放棄などに繋がってきます。 

今回はその疲れを少しでも軽くできるように、しっかり睡眠を取れるようになる方法をお伝えしていきます。 「疲れたなぁ…」と感じた時こそ注意してください。手遅れになる前に対策していきましょう!

ステップ1 ボディメカニクスを身につける ボディメカニクスとは 「神経系や骨格系、筋系などの力学的相互関係を取り入れた技術のことである。」と看護師の教科書に載ってます。 つまり、無駄な力を使わずに介助者の負担を軽減する手法ということです! これを実践することで、腰や肩を痛めることなく介護ができるようになります。 まずは体の負担を減らして疲れにくくしましょう!

ステップ2 誰かに相談し、精神的疲労を減らす とにかく一人で抱え込まないことが大切です。 誰でもいいので、相談しましょう。もちろん愚痴でもいいです! 専門的な答えが欲しければ、地域包括支援センターやかかりつけ医の病院の相談員(ソーシャルワーカー)に相談するのもいいです。一人で抱え込まない!

ステップ3 夜はしっかり介護者に寝てもらう

介護者が睡眠のリズムを崩すと、介護する側の休息時間にも影響が出てきます。 「寝てくれない」「夜中に起こされる」といった悩みは介護する方にとって大変な悩みだと思います。 そこで介護者に夜はしっかり寝てもらうことが大切です。 しかし、加齢とともに睡眠に係る体温やホルモン分泌などの生体機能リズムが早い時間にずれ、高齢者は若年者に比べて早寝早起きになる傾向があります。

夜寝てもらうためには… ・朝決まった時間にしっかり日光を浴びる  日光には目を覚ますホルモンを刺激する作用があります。日中しっかり日光を浴びることで生体機能リズムを整えることができます。

・昼間の活動を増やす  寝れない原因に活動力の低下があります。まずは、ベッドから離れることが大切です。食事の時は食卓につき、家族と食事をすることも、生活の中の大事なリズムです。 あとは散歩やデイサービスなどに通うなど。 しかし、「外にでたくない」「動けない」様々な理由で散歩やデイサービスに行けない方もいると思います。そのような方は家の中でできること(会話、ナンプレや塗り絵、編み物etc)介護者の好きなこと、興味があることを勧めてください。これも立派な活動です! それでも思い付かない方はケアマネージャーに相談してみましょう!ケアマネージャーはご本人や家族と一緒に考えてくれる方なので、何でも相談しましょう。

・かかりつけ医で内服薬の調整をしてらう

最終的に寝てくれないのであれば睡眠剤に頼ってください。 でもその前に、すでに内服している薬の副作用で寝れないのかもしれません。 また、薬を帰るのに抵抗がある人は漢方を試みるのもいいかもしれません。 漢方のメリットは、より早期の段階で治療が始められるということです。また、「自然の恵みを利用して出来ている薬」ですので、病院に入院している患者さんで薬嫌いな方でも、「漢方から飲んでもいい」という患者はたくさんいました。  ※漢方も副作用はあります。医師に相談をしてください

介護が必要な人も介護する人も睡眠と休息」を確保することは、何よりも大事なことです。そのこと忘れず在宅介護をもう一度考えてみてください。

以上3ステップです。 もちろん介護に正解はないので、あなたに合った方法を見つけていきましょう。 過度な疲労や睡眠不足はあなたを不幸にします!しっかり対策を考えていきましょう。