現役看護師が教えるストレスフリーな介護術

辛い介護の日々をもっと楽にしていきましょう!

移乗の方法

あなたは高齢者の方を

ベッドから車椅子に移す時

安心感のある移乗ができていますか?

 

高齢者の方に

「ちょっとフラフラして危ないねぇ」

「あなたで大丈夫??」

と言われたことはないですか?

 

自分で移動できない高齢者は

移動させてもらう時

不安と恐怖感を抱いています。

 

また、あなた自身が

「上手く移動させてあげられないなぁ」

「力が弱くて支えてあげられない」

と思ったことはありませんか?

 

 

移動する方法も

正しい方法間違った方法があります。

 

 

間違った方法で続けていると

・信頼関係の低下

・転倒のリスク(共倒れ)

・介護する側の腰痛

以上のような良くないことが起こり得ます。

 

 

今回は

高齢者の方を

安心安全に移動できる方法を

お伝えしようと思います。

 

 

ステップ1

動作の前に声掛けをする

 

例えば、

ベッドから車椅子に移動する場合など

声掛けせずに介助すると

高齢者の方はびっくりしてしまいます。

 

また、息を合わせることも大切です

息が合わないと

お互いが思わぬ行動をしてしまい、

転倒する可能性があります。

 

一つ一つ今からすることを

前もって声掛けを行ってください。

 

「今からあの車椅子に移りますよ。

まずは、ベッドに腰掛けましょう。」

 

「次は立ちますよ。支えるので

せーの!で立ちましょう」

 

など

声掛けを必ず行ってください。

 

ステップ2

車椅子の準備

 

実際に移乗する前に

車椅子の点検・確認を行いましょう。

 

・ブレーキの効き具合

・タイヤの空気圧やひび割れなど

・座席の座り心地など

 

ステップ3

車椅子の設置位置

 

車椅子は設置する前に

フットレを上げておきましょう。

サイドガードが上げられる車椅子は上げましょう。

 

 

移乗する際に

車椅子の部位に皮膚が当たって

怪我をする方もいるので注意が必要です

 

車椅子の位置は

一人ひとり乗りやすい位置が違います。

基本は極力ベッドに近づけ

角度は15~30度の位置にしましょう。

 

ステップ3

ご本人の準備

 

※ここでは

介助される側=ご本人

介護する側=介護者

と記載します

 

ご本人が動きやすい姿勢する

・ベッドに浅く座る

・膝よりもお尻が高い位置

 お尻が低いと立ち上がりにくくなります。

・足を引いて、開く

 

ステップ4

車椅子への移乗

 

■ご本人に介助者の首に両腕を回して

つかまってもらう。

介護者はご本人の腰に手を回す。

お互いの身体を密着させる。

 

この時、

身体が離れていると

力が入りにくく、腰の負担も大きくなります。

 

■立ち上がる時は

介護者はしっかり腰を落としましょう

腰を落とすことで安定します。

 

■介助者の車椅子側にある膝の方に

自分の体重をのせる。足先は進行方向に

向けることで腰を捻らずに移乗できる。

 

■ご本人と介助者が一緒に回転する。

密着したままゆっくり座る。



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■車椅子に座ったあとは

浅く座っている場合は

深く座るようにしましょう。

 

 

 

〜NGポイント!〜

介護のスピードが早い

勢いよくドスンと座らせる