現役看護師が教えるストレスフリーな介護術

辛い介護の日々をもっと楽にしていきましょう!

入浴の介助方法

お風呂は生活する上で

身体を綺麗に保つため

欠かせないものですよね?

 

でも

高齢者の方は

お風呂でも危険が潜んでいます


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また、介助する側も

他人の頭や身体を洗うのは

自分でするのと違うため

加減などが難しいことでしょう。

 

どうやってしたらいいの?」

どんなことに気を付けたらいいの?」など

戸惑うことがあると思います。

 

 

ここでは、

お風呂の介助の仕方と

気を付けるべきポイントを紹介します!

 

 

 

ステップ1

お風呂に入る前に必要な物品を準備する

 

お風呂では

本人を一人にさせない】が原則です!

 

ですので、

お風呂に入る前は

必要な物品を事前に準備しておきましょう。

 

途中で物品を取りに行くのは、

本人を一人にさせしまうので

注意が必要です!

 

 

ステップ2

お風呂に入る時の

気を付けるべきポイント

 

1.身体の皮膚を観察する

入浴の時は

全身の皮膚を観察する事ができます。

介助をしながら

皮膚の乾燥や傷などの

チェックを行いましょう。

 

 

2.体調が悪いときは中止

身体を綺麗にすることは大切ですが、

体調が悪いときに

無理をする必要はありません。

 

温かいタオルで身体を拭く「清拭」や

足だけをお湯につける「足浴

手だけをお湯につける「手浴」など

行ってください。

 

 

3.安全を最優先する

お風呂場は家庭によって

環境が違うため

十分に安全を配慮する必要があります。

 

適度な高さのあるシャワー用の椅子

滑り止めのマット

手すりの設置など、

設置できるものを最大限に利用しましょう。


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家族での介助が困難になった場合は、

訪問入浴サービスやデイサービスでの

入浴などを利用することも、

選考えてみるとよいでしょう。

 

 

4.できるところは本人でやってもらう

できるところは本人でやってもらうように

心がけましょう。

 

身体の前面や局部については、

本人で洗ってもらう。

できることをやってもらうのは、

介助者の負担軽減と

本人のADL(日常生活動作)維持になります。

 

 

ステップ3

3つの場面の注意べきポイント

 

入浴前

体調の確認

発熱はないか

血圧が高すぎないか

気分不良はないかなど

普段と変わりないか確認しましょう。

 

異常がる場合は

中止を検討して清拭などを行ってください。

 

空腹時や食後すぐは控えてください。

水分不足による脱水や

低血糖による

めまいが出現する可能性があります。

 

環境の調整

冬などは寒さによって

身体に負担がかかります。

 

空調設備があれば

脱衣場や浴室を

事前に暖かくしておきましょう

 

 

入浴の手順

・浴槽に入る前にシャワーを浴びる。

 

・椅子など肌が触れる場所にお湯をかける。

 

・足元に気を付け椅子に座ってもらう。

 

・シャワーは適切な温度に設定し、

身体に遠い部分(足先)に当てて、

本人に温度を確認してもらう。

 

・洗う順番は

髪→顔→上半身→下半身が基本

 

・シャワー後浴槽へ浸かる。

お湯に浸かる時間は5分程度を

目安にしましょう。

 

 

入浴後

水滴をしっかり拭き取る

風邪を引く要因にもなるため、

水滴はしっかり抜き取ってください。

特に足裏は入念に!

滑って転けやすくなります。

 

水分補給しっかり取りましょう

入浴後は予想以上に汗をかきます。

脱水予防のため、水分摂取を促しましょう。

 

最後に

お風呂に入る手順や方法は

本人と一緒に考えましょう。

 

本人に入浴する一連の動作を

イメージさせてあげることで

スムーズに入浴ができるようになります。